10月14日(金)株式会社Smart Process主催による第1回「性能設計エンジニア 教育/ワークショップ」を執り行いました。

第1回「性能設計エンジニア 教育/ワークショップ」を執り行いました。

今回の教育/ワークショップは、株式会A社様(以下A社様)のご協力にて開催することができました。A社様の社員20名に、株式会社 Smart Process の代表取締役社長西岡良太による性能設計エンジニアの教育セミナーと、弊社コンサルタント青山知弘と笠井剛によるワークショップにご参加いただきました。

皆様には、万全の感染症対策にご協力をいただきながらのご参加、誠にありがとうございました!

当日の様子ダイジェスト

  1. はじめに
  2. 教育セミナー①(株式会社Smart Process 代表取締役 西岡良太)
  3. 性能設計プロセスワークショップ(株式会社Smart Process 青山知弘)
  4. 教育セミナー②(株式会社Smart Process 代表取締役 西岡良太)
  5. シミュレーションプロセスワークショップ(株式会社Smart Process 笠井剛)
  6. 適用事例検討
  7. 最後に(株式会社A 取締役副社長 N様)

はじめに

A社様の会議室にて開催しました。まずは、株式会社A 取締役副社長 N様より開会の挨拶をしていただきました。 その後、主催代表の西岡よりご挨拶。「性能設計エンジニア 教育/ワークショップ」の趣旨や、今回の企画の背景などを簡単にご説明しました。

教育セミナー①( 株式会社Smart Process 代表取締役社長 西岡良太)

性能設計プロセスの概念を理解するために、まずは性能設計プロセスの構築について説明を行っていただきました。RFLP データの位置付けを説明し、参加者とインタラクティブな対話をしながら進行していきました。

性能設計プロセスワークショップ(株式会社Smart Process 青山知弘)

教育セミナーを受け、実際の製品を題材に要求分析の方法と効果を、5人ずつ4グループに分かれたワークショップにて確認しました。事前に用意されたTrace-Matrixを用いて、各グループに与えられた演習問題を検討していきます。

Aグループ:発展途上国向け高耐久性タイヤ

Bグループ:レース向け高ドライ性能タイヤ

Cグループ:雨向け高ウェット性タイヤ

Dグループ:富裕層向け高乗り心地性タイヤ

各グループともに、はじめは慣れないワークショップに戸惑いながらも、質問を積極的に行っていただき、グループワークでは活性化された議論ができていました。

教育セミナー②( 株式会社Smart Process 代表取締役社長 西岡良太)

次に、シミュレーションプロセスの構築について説明を行っていただきました。SPDM(Simulation Process Data Management)の理解とデータ管理の概要を理解するために実際の適用例を用いながら理解を深めました。

シミュレーションプロセスワークショップ(株式会社Smart Process 笠井剛)

前述の教育セミナーではSPDMで得た結果を用い、性能目標から、その性能を満足する設計案を逆引きする活用事例を説明しました。シミュレーションプロセスワークショップでは、ワイヤーハーネスを題材に、計算シートを使ってワイヤーハーネスの配線経路を検討しました。前半のワークショップと同じグループに分かれて、積極的な議論ができていました。各グループの代表の方に回答いただきましたが、特に、乱数を用いて約 1,000 パターンで答えを導いた参加者もいて、素晴らしかったです。

各グループの検討が終わりましたら、多次元解析チャートによる設計案抽出方法の紹介を行い、手計算で抽出する方法とシミュレーションの違いの理解を深めました。

適用事例検討

本ワークショップで、グループ内で検討した性能設計プロセスと性能設計シミュレーションを用いて、実際にA社様の顧客を想定して適用できるか検討していただきました。各グループとも、部署が違うメンバーがいたにも関わらず、多くの議論を行っていただきました。最後に、各グループの代表の方がグループ内の検討事例を発表しました。特に、議論時間が少ない中、検討したばかりのハーネスを用いた適用先を検討いただき、A社様の優秀さをまじまじと拝見いたしました。

最後に(株式会社A 取締役副社長 N様)

参加者の皆様の発表を聞いたあとは、代表の西岡が質問に対して答える質疑応答の時間が設けられました。参加者の方の忌憚なき質問を通して、皆様の理解が断然深まったように見受けられました。

最後に、株式会社A 取締役副社長のN様よりご講評をいただきました。日頃から、事業部を超えた対話を重ね、協力しながら業務を進めてほしいという熱いお言葉を話されていました。

ご講評をいただき、代表の西岡による挨拶を終えたところで、「性能設計エンジニア 教育/ワークショップ」を終了いたしました。

A社様の皆様、積極的にご参加いただき、本当にありがとうございました!!

2022年10月14日

記録:片山和子